創業は天保三年（1832年）、最上在住の上杉藩家臣が当家を訪れ、庄内平野の広大さと当地の水質の良さに感嘆し、酒造業を薦められ、五代目平四郎が酒母製造業を始めます。そして、安政元年（1854年）より酒造業を開始。その翌年の安政２年、荘内藩藩主酒井忠勝公が当家に立ち寄った際、酒を献上したところ大いに称賛され、この地に楯があり、楯山（現在は公園）といったことから酒銘を「楯野川」と命名されています。

山形県庄内地方は、全国でも有数の穀倉地帯であり、北に鳥海山、南に月山、そして中央を母なる最上川が流れており、自然環境に恵まれた．．．もっと見る

創業は天保三年（1832年）、最上在住の上杉藩家臣が当家を訪れ、庄内平野の広大さと当地の水質の良さに感嘆し、酒造業を薦められ、五代目平四郎が酒母製造業を始めます。そして、安政元年（1854年）より酒造業を開始。その翌年の安政２年、荘内藩藩主酒井忠勝公が当家に立ち寄った際、酒を献上したところ大いに称賛され、この地に楯があり、楯山（現在は公園）といったことから酒銘を「楯野川」とするように命名されています。 山形県庄内地方は、全国でも有数の穀倉地帯であり、北に鳥海山、南に月山、そして中央を母なる最上川が流れており、自然環境に恵まれた非常に緑豊かな土地です。酒蔵は、そんな自然に囲まれた庄内平野のほぼ真ん中に位置し、仕込みの時期になると雪が多く寒いため、日本酒造りには最適の風土にあります。 2010年10月、楯の川酒造ではグローバル展開を見据えた新たな「TATENOKAWA100年ビジョン」を掲げ、全量酒造好適米50％以下の精米による純米大吟醸だけを醸す蔵元として大きな一歩を踏み出しました。 楯の川ブランドでは、高品質な日本酒を造るため、原料米は全て酒造好適米（生産量の8割以上が契約栽培米）を使用、出羽燦々と美山錦については、地元庄内町の専業農家と全量契約栽培を行い、造り手の顔が見える酒米を全量自家精米、日本百名山に数えられる鳥海山の綺麗で透明感のある伏流水を仕込水に、昔ながらの伝統の手造り麹蓋による麹造りや瓶燗火入れなど、基本に忠実な酒造りで丁寧に醸し上げています。 味わいには、グラス一杯で３杯分の満足感をコンセプトとし、純米大吟醸の上質感、米を噛み締めるような豊かな旨さ、季節感と蔵の臨場感を表現しています。 また、山形の農家25万人の熱い思いを込めた食べるフルーツリキュール「子宝リキュール」は、果樹王国山形の良質な果物を贅沢に使用して四季を表現し、普段あまり飲まない若者や女性の方でも、果汁のたっぷり入った飲みやすく美味しいリキュールを、フルーツ感覚で楽しめるよう造られた人気リキュールブランドです。 楯野川酒造では、日本の伝統文化「日本酒」の素晴らしさを国内外に発信することで、高級ワイン以上に上質な飲み物として認知されて、より付加価値の高い酒となり、世界中の人々を魅了するようなSake TATENOKAWAとなることを目指し、「TATENOKAWA100年ビジョン」到達に向けて進化し続けています。