創業文化12年（1815年）、日本スキー発祥の地として知られる新潟県上越市に蔵を構え、越後富士と称される秀峰「妙高山」の麓、頸城平野の風土の中で育まれる妙高酒造には、その秀峰の名にちなんだ従来からの「妙高山」という銘柄に加え、品質をより一層吟味した「越乃雪月花」というワンランク上の銘柄があります。

越乃雪月花は、全量を本醸造以上の特定名称酒のみで仕込まれる吟醸酒がメインの特約店限定銘柄で、原料米には地元新潟県産の．．．もっと見る

創業文化12年（1815年）、日本スキー発祥の地として知られる新潟県上越市に蔵を構え、越後富士と称される秀峰「妙高山」の麓、頸城平野の風土の中で育まれる妙高酒造には、その秀峰の名にちなんだ従来からの「妙高山」という銘柄に加え、品質をより一層吟味した「越乃雪月花」というワンランク上の銘柄があります。 越乃雪月花は、全量を本醸造以上の特定名称酒のみで仕込まれる吟醸酒がメインの特約店限定銘柄で、原料米には地元新潟県産の良質の酒造好適米、仕込水には特に神経を使い、独自の水源から汲み上げる妙高山系のマイルドな超軟水の伏流水を仕込水に、自家培養した独自の妙高酵母と平田杜氏の理詰めされた緻密な酒造りによって、日本酒本来の旨みを追求した個性豊かな素晴らしい酒が丁寧に醸造されています。 淡麗辛口のイメージが強い新潟清酒の中にあって、伝統を土台に厳選された原料と創意工夫に満ちた造りによって醸す越乃雪月花は、品格のある香味に酒の旨みが溶け込んだ絶妙なバランスを誇る美酒です。 平成14年には日本酒の復権を目指し、時代の流れと共に日本酒離れが急速に進んでいるという危機感の中でもう一度日本酒造りの原点に立ち戻り、品質向上のために酒造りの全工程を見直し、改革を決断しました。 特筆すべきは、全ての酒を品評会出品酒と同一の方法により、一本一本丹念に「瓶燗火入れ」「瓶貯蔵」している事です。この大量生産不可能な瓶燗火入れという製法に秀でた技術を持つ妙高酒造では、その上質な原酒の香味を崩さずに、日本酒本来のコク、香り、抜群の旨味を残した酒を生み出しています。 さらに、新設された一升で5万本以上が貯蔵ができるという大型冷蔵庫では、醪を絞った直後の原酒に徹底した低温貯蔵管理を施す事で、香味の劣化、生老ねを防ぎ、旨い酒をそのまま蔵出しする為の出荷管理を確実なものにしています。こうした出荷体制は、蔵元として当然の事のようですが、良質な原材料の確保や醸造技術の向上などと同等以上に重要な事であり、コストを惜しまずにこういった所にも全力で取り組む蔵元の姿勢には、「美味しいお酒を皆様に提供したい」という想いがよく現れていると思います。 「酒造りは量よりも質」という信念の実践、近年の全国新酒鑑評会では新潟県内で初となる5年連続金賞受賞という目覚ましい実績を挙げ、平成16年にはニューヨークのプラザホテル・オイスターバーに採用、有名誌「ワイン＆ダイン」のSAWA2005の日本酒部門で金賞を受賞するなど海外でも高い評価を受けています。