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日本酒焼酎・泡盛ワインその他、新潟の特産品

酒造りに従事して53年。伝統的酒造りの技法を身体で体得した当店オーナー中野三樹太郎が、日本酒のルーツを探り、歴史的時代背景を探りながら「NHK朝の随想」で収録したものをまとめてみたこの文が、消費者の皆様を初め、日本酒愛好家の方々への日本酒への理解を深める事ができれば、また温故知新と言うべき若い酒造後継者達への興味と育成教育への一助けともなれば誠に幸いであります。(平成6年10月〜7年3月放送)

お酒は人類の歴史と共に歩み、特に農工文化の歩みと共にその紀元は古い歴史を逆のぼらねばなりません。

また、世界のどこの国にもそれぞれの民族の酒がございますね。 皆さんご承知の代表的なものといえば、ドイツにはビール、フランスには葡萄酒、中国にはマオタイ酒、イギリスにはウイスキーといった様にそれぞれ誇るべき民族の酒がございます。

勿論、私たち日本には日本民族の酒としての「日本酒」がございます。日本酒は米と米麹、そして水で造ります。 皆さんご承知の通り酒には酒税法がございますが、酒税法の中に清酒の定義として、米と米麹と水で造ることが記されてあります。

日本酒は約2200〜2300年前頃に、稲作を中心とする弥生文化が進展するにつれ、酒というものを知り、これを積極的に取り入れるようになったとされております。

最初の頃は、米を口に入れて噛みながら醸し出すに至ったとされる「口噛み酒」と言われており、其の酒の何たる旨く、しかも陶酔境に引きいれるものである事を経験した古代の人達は、この酒のもつ効用のいろんなものを実生活の中に取り入れてきたものと思われます。

文献等によると古くは奈良時代の酒、平安時代の酒、そして源平の酒と言った用に酒に関する諸事は、歴史と共に或は人物と共に枚挙にいとまがない程です。

今の現在の生活の中にも酒のない生活は考えることはできません。 結婚式、仏事、新年会、忘年会、歓送迎会とさまざまな人間模様がございます。 とにかく酒は、酒と文化または宗教と文化の一面もなして来た事は間違いありません。

最近のテレビのCMでも酒の宣伝が多く見受けられますが、なかなか名文章でPRしているのがございます。

日本酒は心で酌む酒でありたいと希む

 春は爛漫と咲き誇る桜の下で

 夏は炎暑をも吹き飛ばす豪快な酒で

 秋は林間に紅葉を焚いて酒を温め

 冬は降る雪の心を心として暖かく酌み合い

等々立派な言葉があります。

では心で酌む酒とはどんなプロローグなのでしょうか。 大晦日大神も仰ぎ見るのか酒林   呑斉 (杜氏の雅号) (酒林とは「新酒が出来ました」という杉の葉で作った球状のシンボルマークの事です。)
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 目次
第1話 日本酒と私の酒造り人生
第2話 酒を醸す微生物との出会い
第3話 お酒のプロローグや歩み
第4話 酒造りの業とその変遷
第5話 日本の酒造りとその推移1
第6話 日本の酒造りとその推移2
第7話 酒男の沿革と蔵人の組織
第8話 酒人の蔵入りと蔵人の精進
第9話 酒造談義あれこれ
第10話 極致の酒・大吟醸酒
第11話 文化と日本酒の中での吟醸酒
第12話 麹菌と日本酒の酒について
第13話 吟醸造りに魂をそそぐ
第14話 吟醸酒造りと出会い
第15話 吟醸酒について
第16話 おさけまんだん
第17話 日本酒の味とその褒め言葉
第18話 飲酒者サロン
第19話 阪神大震災による酒蔵壊滅復興への願い
第20話 やさしい酒造談議 (酒の熟成を考える)
第21話 酒の嗜好食品性について
第22話 清酒多様化の方向
第23話 清酒か日本酒か?
第24話 清酒鑑評会やきき酒のコツ
第25話 日本酒造りと後継者
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