創業明和2年(1765年)、河忠酒造は、創業以来から伝統的なこだわりの手法によって「福扇」という銘柄を地元中心に販売していますが、2000年1月、河忠酒造の若き後継者である「河内忠之氏」と越後流の第一人者である「郷良夫杜氏」によって、柔らかな旨味と後味のキレを持つ個性豊かな越後流の淡麗旨口を、昔のままに復活させた「想天坊」という新銘柄を誕生させました。新潟清酒といえば淡麗辛口のイメージが強く、時代の流れと共にほぼ姿を消しつつあったかつての新潟独自の酒を、郷杜氏の名人技によって再現させる為、その歴史を見ても越後流の酒造りには欠かせない「高嶺錦」にこだわり、約10年前から地元農家の理解と協力を得て契約栽培米を始めています。また、越後杜氏伝承の酒造技術と相性の良い、蔵の背後に連なる西山山系の仕込み水を用いて「地酒とは地元米と水、地元の蔵で造る酒」という信念を貫き、「地元三島に根ざした個性を発揮し、それを多くの日本酒ファンに知って頂きたい」という積年の想いを乗せ、越後流にこだわった独自の酒造りを続けています。県、関東信越、全国の鑑評会で何度も金賞を受賞し、常に入賞を果たす「郷良夫氏」の醸すお酒は、多くの人を魅了する美味しさがあります。平成13年には黄綬褒賞を受賞され、新潟県杜氏組合会長も今年で6年目。その卓越した技術と経験で「想天坊」を醸しながら伝統の技を若手に伝える越後杜氏です。「想天坊」の酒名は、地元三島の昔話の中に登場する伝説の山に由来し、「天候や水源、水田等の自然環境を常に想いながら酒を造る人でありたい」という蔵人の思いを託し命名されています。穏やかでふくらみのある柔らかな旨味と、キレをともなう綺麗な後味。飲むほどにより旨さを増し、飲み飽きしないお酒は、淡麗辛口と称される新潟清酒の枠には収まらない越後流のお酒です。

河忠酒造
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