創業1910年、広島県備後に蔵を構える小さな酒蔵「天寶一」は、ラグビーで鍛えた強靭な体、高き志を持つ若き五代目「村上康久氏」を筆頭に平均年齢が若く、熱い情熱を持った杜氏と少人数の蔵人で丁寧な手造りに徹し、商品管理が行き届いた地酒専門店だけに流通を限定して品質の安定と供給を保っています。

酒名の「天宝一」には、創業からの志である「天地唯一の宝」という意が伝えられています。蔵人の平均年齢が２０代後半という将来性．．．もっと見る

創業1910年、広島県備後に蔵を構える小さな酒蔵「天寶一」は、ラグビーで鍛えた強靭な体、高き志を持つ若き五代目「村上康久氏」を筆頭に平均年齢が若く、熱い情熱を持った杜氏と少人数の蔵人で丁寧な手造りに徹し、商品管理が行き届いた地酒専門店だけに流通を限定して品質の安定と供給を保っています。 酒名の「天宝一」には、創業からの志である「天地唯一の宝」という意が伝えられています。蔵人の平均年齢が２０代後半という将来性も含め、その名に恥じない大きな可能性を秘めた注目の蔵元です。 現在生産石数６００石の内、本醸造以上の特定名称酒が４５０石という構成になっており、「和の食材、食文化を最大限に生かす名脇役」をコンセプトに、酒だけが個性を主張するのではなく、食と融合し、料理の味を引き立たせながら飲むほどに旨さを増す「究極の食中酒」を目指し、真摯な姿勢に酒造りに打ち込んでおられます。 その丁寧な造りから醸し出される銘酒は、辛口で旨みとキレを追求した完成度の高い香味を持ちながら、コストパフォーマンスにも優れ、品質と価格のバランスが素晴らしく、酒好きの間で着々と浸透しています。 原料米には広島の気候風土に適した「八反錦」「千本錦」等の広島オリジナル品種をはじめ、代表的な酒造好適米「山田錦」「雄町米」等を用いて、特定名称酒は全て原料米を手洗い、限定吸水、昔ながらの麹蓋による麹造りにこだわり、蔵の地下２００ｍより汲み上げた軟水（古代水）を仕込水に手造りで丁寧に醸し上げます。 そして、日本酒本来の美味しさを伝えるため、醸造された良質の酒に徹底した冷蔵貯蔵管理を施す事によって出荷管理を確実にして、酒を最高の状態で皆様方のもとへお届けする事にも努めています。 全体的に香り控えめながら、辛口の洗練された味わいの中に原料米に由来するふくよかな旨味と瑞々しい酸味を中心としたバランス良く幅のある味わいを特徴とし、「日本酒は和食を最大限に生かす名脇役」のコンセプト通り、キレの良い後味は、日本酒本来の持ち味を最大限に生かして食中酒としてその本領を発揮します。 天寶一のように目指す酒にはっきりしたコンセプトがあり、その香味を追求する高い志と熱い情熱、そして酒造りに打つ込む純粋な思いが心から旨いと思える酒を造りだし、品質の安定に繋がるのだと思います。